大会会長挨拶
第25回九州ブロック介護老人保健施設大会 in 長崎
大会会長 南 祐三
(一般社団法人 長崎県老人保健施設協会)

この度、第25回九州ブロック介護老人保健施設大会 in 長崎が開催される運びとなり、大会実行委員会におきましても随時準備活動を進めております。
介護老人保健施設における理念と役割は、利用者の生活機能を維持・向上させ、安心して自宅などの在宅生活が続けられるよう支援することであろうと思います。そのためには、介護活動においてサービスを提供する側と、サービスを受ける側のバランスが保たれていることが重要な要素になるのではないかと思っております。
サービスを提供する側としては、これまであらゆる試行錯誤を繰り返しながら、目標を掲げて活動してまいりました。これに対し、サービスを受ける側である利用者様がどれほど現状をご理解いただいているかは疑問が残るところではないかと愚考いたしております。
今回のメインテーマに掲げました「カステラ」「ちゃんぽん」は、長崎において県民の造詣は深く、日常生活の一部となっている事実があります。一言に「カステラ」「ちゃんぽん」と言いましても、それぞれ種類や味の違いがありますので、そのような品物の特性を理解し、取捨選択して購入しております。
さて、転じて介護サービスを利用する際の状況を考えますと、介護サービスの種類や特性の違いがありますので、利用するご本人・ご家族がそれらを正しく理解し、利用者自身に合った介護サービスや施設等を選択できているのか、懸念されるのが現状ではないかと思っております。
介護サービスを最大限にご利用いただくには、「受援力」が重要なテーマになるのではないかと思います。そのためには、今回のメインテーマにある「カステラ」「ちゃんぽん」と同じように「なじみ深い」「あたりまえ」の介護老人保健施設としてサービス提供の一助になるような大会でありたいと思います。皆様方のご理解を賜りますようお願い申し上げます。